糖尿病の合併症(1)
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腎症
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網膜症
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神経障害
腎臓の病気(腎症)
糖尿病の腎臓は血糖が高いために、尿を作る糸球体というところが障害をうけ、老廃物を出すことができなくなっておこります。
尿で早期発見できます。
微量の蛋白が出るのをみつけます。
尿に蛋白がいつも出るようになると、腎機能が悪くなってゆきます。
治療は
- 厳格な血糖コントロール
- 血圧をあげないようにする
- 食塩を減らす
さらに
- 食事のタンパク質を減らす
- 利尿薬をのむ
- 透析治療
目の病気(網膜症)
大人になって失明する病気の一位が、糖尿病による網膜症です。
やはり初期は症状がありません。
網膜を走っている毛細血管が高血糖によってもろくなったり、シミのような出血を起こしたりします。
眼底が酸素欠乏になると血管が傷害されて網膜や硝子体というところに出血します。
初期治療では
レーザー光凝固などで進行をある程度予防できます。
もっと進行すると硝子体手術が必要になることもあります。
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神経の病気(神経障害)
- 高い血糖が神経に障害を与え、手足の先がしびれたり、痛かったり、感じが鈍くなったりします。
- 自律神経障害は下痢や便秘が続く、心臓の脈が突然乱れる不整脈になったりします。また発汗の異常、尿が出にくい、立ちくらみ(起立性低血圧症)。インポテンスも自律神経障害によるものです。
嶋田病院 糖尿病グループ