糖尿病の腎障害



 インスリン作用の不足の結果、高血糖がおこりますが、この高血糖によって小血管にいろいろな代謝障害や機能異常を引き起こします。

 血管を構成する細胞の代謝を乱します。

 血中のブドウ糖が体内の蛋白と結合してタンパク質を修飾(一部を変える)します。

  腎臓の、血液を濾過して尿をつくる装置を糸球体といいます。この糸球体を構成する構造の成分が厚くなって腎臓のはたらきが低下してゆきます。



      糸球体



腎障害の進行について

 糖尿病の進行と共に腎障害が進んでゆきます。HbA1cが低いほどこの進行が少ないとことがわかっています。そのために HbA1cを7.以下 さらには6.5以下に保つように言われるのはそのためです。

尿蛋白の出方
腎機能
 第 1 期
なし
 正常 又は腎機能高値 
 第 2 期
尿微量アルブミン
正常
 第 3A 期 
蛋白がいつも出ている
正常
 第 3B 期
 尿蛋白がいつもでている 
低下
 第 4  期
蛋白尿がいつもでている
著明に低下
 第5期 透析療法期  
蛋白尿がいつもでる
透析治療が必要