いしころ3
「人生の石ころpart3」


<優等生という名の鎧を脱ぎ捨て・・・>

ちょっとそこに座ってごらん。リラックスして座ってくれればいいよ(^^)
目を閉じてごらん。目を閉じた自分がここにいるね。
ゆっくり深呼吸をして心を静めてみようよ。
急いでる心を・・・今度はゆっくり歩かせてみようよ。
今、何か悩みがあるね・・・・。
そっか、・・・・・・・・
とっても大変なんだね。
人の心の悩みに大きい小さいなんて無いと思ってるから・・・
その人その人にとってそれはとっても大きいものだと思ってる・・・。
君は頑張ってるね!我慢して、辛抱して、こらえてるね。
偉いよ、とっても!
その悩みに対しての解答はまだ見つかっていないかもしれないけれど
それに立ち向かってる君は本当に偉いよ!
時間って過ぎてくれるから、心から救われる時があるけれど、
無常にもいつもと変わらず朝が来るときもあるよね。
時間ほど冷静なものってないと思う。

この世界ってもしかしたら目に見えてるものは架空のものであって
実は目に見えない精神の世界なのかもしれない。
洋服や顔や机や教科書・・・みんな肉体の中の精神を育ててくれるただの道具なのかもしれない。
そこに見栄やプライドや名声や地位とかいうものがくっついてきて
その時その時の判断力によってその人の精神がうっすらと見えてくる・・・。
目に映っているものはものすごく豪勢で煌びやかだけど
中身はペラッペラのふっと吹けば飛んで行きそうな人もいる。
外見に固執していたって身体はドンドン衰えそれは似合わなくなってくる・・・。
新しくて良い物を見れば昔好きで買ったものまで古臭く変に見えてくる・・・
延々とそんな事の繰り返しをしたいの?
人間が心底 欲しているのは、そんな、目に映っているものじゃないんじゃないかな。
目には映らないけど心で感じる何か。

何もかもに恵まれている人ってもしかしたら精神的にすごく弱い人なのかもしれないな。
その状況に耐えられないと神様が判断してそれだけ恵まれたものを与えてくれたんだと思うんだ。
その反対に、いろんな苦難を強いられている人はそれだけ精神力も高度なものを持っていて
太く強くしっかりと根を張っている人なんじゃないかな。
だから、これだけの逆境を神様は与えてくださった。ますますの精神向上ができるんだ。
だから、君はすごいんだよ!

でも、どうしてそんなに優等生になろうと考えるの?
ただ、他人から「あなたは優れているね」って言われたいが為に?
それだったら君は少し考え違いをしているんじゃないかな。
最初の目的はそんな、自分の事ばかりを考えていたんじゃないと思うよ。
目を閉じてよぉ〜く思い出してごらん。
最初に行動しようと思い立ったあの時は一体どんな気持ちでやろう!と決めたのか。
そこには自分へのフォローの気持ちは無かったはずだよ。

優等生なんていう言葉に降りまわされないで。
優等生なんていう重い鎧は脱ぎ捨てちゃえよ。
そんな言葉を意識しすぎて本心から思った行動を起こせなくなっちゃうんだ。
何もかも完璧にできる人なんていないよ。
先へ先へと急がないで・・・上へ上へと背伸びしないで・・・
たまには立ち止まってゆっくり自分の足元を見てみよう
一人だなんて思わないで。
自分の事を心配してくれる人が必ずいる
君が気づかないだけさ。
ドジで間抜けで何やってもダメで・・・でもこうして生きてるんだ
生かされているって事は誰かが私を必要としてくれているって事なんだよ。
人間は一人では生きていけないものなんだよ。
たまには誰かに頼るっていうのもいいと思う。
自分の周りに堅いバリアを張らないで・・・。
崩れた自分も見てもらえよ。
優等生じゃない奴ほど、優等生の心を持っていて、それを人一倍理解していて
それが”照れ”と”冷やかし”と”素直じゃない心”によって悪者を演じてる。
そんなのよぉーく知ってるよ。
その本心は、

人の為に何かをしたかった!
あの人の喜ぶ顔が見たかった。
こうすれば今の状況より良くなると思ったから。
ただ、何故かしらないけれどこうしたかった。・・・・・

みんな、みんな最初は「人の為」なんだよね。
結果が「自分」に降りかかってくるだけで。
人間って本当はすごくいいものだと思ってる。
だって考えてごらん。自分がとってもHappy!って思える時って
人から「貴方のこと好き」って言われた時だと思わない?
そこで始めて自分という人格の存在がはっきり見えてくるんじゃないかな。
自分の判断力や行動の正当性が認められたような・・・
人間って・・・実は
本能的に「人の為」に何かを考えられたり、行動を起こしたりできる生き物だから。
「人の為」に動いてるときが、もしかしたら人間の一番Happyな時なんじゃないかな。
その「人の為」っていうのは、犠牲や義務という気持ちじゃない!っていう事を忘れないで。
自発的に思い立った「人の為」の行動だという事。
そこには「愛情」が知らぬ間にくっついてくるもんなんですよね(^^)
自分だけじゃない・・・周りはみんな人間なんだよ。
みんな実は本能的に「人の為」に動きたい性格の生き物なんだよ。

もっと人間を信じようよ。

他人を信じようよ。

心からそういう気持ちで接すれば必ず、かならず伝わると思うんだ。
伝わらなかったら君の努力が足りなかった・・・ただその一言につきると思う。
心から君の気持ちを伝えるという努力をしてみよう。
きっときっと、分かってくれるよ。
だって相手は人間なんだもん。
さぁ、行こうか。
プレッシャーに負けるな!
周りの変な中傷に負けるな!
自分で決めたことだろ!
最初にこうしたい!と思った自分の気持ちを思い出して!
そこにはあなたのとっても深い愛情があるんだから・・・。
自信を持って、進んで行こう。


前回のお話<真実ほど強いものはない>
前回のお話<失敗という名の石ころ>
前回のお話<人間の哀しいサガ〜家庭は人生の勉強場〜>
新しいお話<親愛なる父へ>

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