会派山梨県視察 | - 2014/08/20
- 8月12日(火)〜13日(水)にかけ、山梨県都留市を中心に会派政務活動を行いました。
東京に前泊し、12日午前中には山梨県農政部水産技術センター忍野支所と隣接する富士湧水の里水族館を訪れました。 富士湧水の里水族館は、淡水魚を中心としたものでは日本で5本の指に入るという水族館です。夏休み、お盆の時期でもあったからか、多くの親子連れが訪れていました。 富士山の湧水(12℃)を活用し、淡水魚の生態などを詳しく紹介しています。 水族館に隣接する山梨県農政部水産技術センター忍野支所では、支所長の大浜氏より、クニマス養殖技術の研究状況などについてお話を伺いました。 開種苗生産・指導普及・希少魚保全技術の開発を3名の専門職員と3人の職員で対応しているということです。特にヒメマスとクニマスの研究成果、湧水の冷水性淡水魚の研究は素晴らしいの一言です。 ヒメマスは養殖で発展し、希少種クニマスはこれまでの研究成果を活かし、山梨県として独自の希少種の「種」の保存から養殖へと発展させる過渡期にあるとのことでした。2010年に、絶滅したと思われていたクニマスが西湖で発見されたというニュースは記憶に新しいところですが、今後のセンターの研究で繁殖が増えることを期待します。
午後、山梨リニア新幹線見学センターを訪れ、リニア中央新幹線の整備推進状況について調査を行いました。リニア交通局主幹の佐久間氏より、リニア中央新幹線の基本構想から建設促進の現況まで説明を受けました。 13年後の2027年に品川―名古屋間約286qを所要時間約40分で繋ぐとのこと。18年後の2045年には大阪まで完成させ、総延長438qがなんと67分! 時速500Kqという航空機並みのスピードでかつ新幹線並みの輸送能力を有する夢のような乗り物です。 残念ながらリニア試乗はできませんでしたが、見学者の増加を見込んでリニューアルした「ドキドキリニア館」では、大人も子供も楽しめるようになっており、大賑わいでした。 県の企画や施設担当者など、彼らの夢のある説明が好印象を持たせてくれました。
翌日は、都留市が取り組むエコハウス地域推進事業、小水力発電の調査です。 都留市は江戸時代から水車業者が多く、水と関わりの深い歴史を持っています。地形的には、勾配と富士山の裾野に広がる岩盤に開けた町であり、そこに、近代、繊維産業が発展しました。産業を構成する水は格好の資源となり、動力エネルギー源に水車などの整備があったこともあり、いち早く小水力発電に取り組まれたというわけです。 平成18年からドイツ製の発電機を3基稼働しています。視察当日は汗ばむ陽気でしたが、町の間を流れる水の音が涼しさを呼んでいるように感じました。21世紀環境共生型住宅エコハウスも同時に見学させていただきましたが、やはり涼しく、風の流れを考え、OMソーラーなど新しい取り組みなども大変参考になりました。ご説明下さった若いスタッフのお二人にも感謝いたします。
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