第34号  開設10周年を迎えて
 
小長谷 芳枝  福井県特珠教育センター所長(1992年)
 本年4月、当センタは開設10年目を迎えました。
 10年目という節目は、人の一生にたとえますと義務教育9か年を終え、成人となる20歳に向かってスタートする年にあたります。
 思い返しますと、昭和58年4月、初代岩本所長を中心に、小坂次長、北林主任が両腕となり、22名の職員が教育相談、教育指導、巡回指導の業務につきました。
 教育相談、巡回指導は昭和45年に設置された特殊教育堆進センターの業務を引き継ぐ形で始められましたが、教育指導はセンターか開設されて初めての業務でありました。
 それまで、医療、福祉との連携のもとで通所できる教育機関がなかっただけに、住居を移して通所される保護者もおられました。
 保護者の願いにどう応えていけばよいのか当時、教育指導係であった私は不安と責任の重さに、ともすれば押しつぶされそうな日々でありました。しかし、所長の「まず、個別指導プログラムを立てることから始めよ」のご指示で、私共は全力を傾注しました。
 センターの主要業務であります教育相談も出張相談、電話相談と拡充し、福井県独自の巡回指導も7台の公用車をフル回転して県内各地を巡りました。また、事業・研究活動につきましても、皆様の深いご理解とご支援により、年々充実して今日を迎えることができたわけであります。
 折しも、本年は盲・ろう、養護学校小学部の新学習指導要領が全面実施され、2学期からは学校過5日制が開始されます。また、「通級」の制度化も推し進められております。
この大きなうねりの中で、当センターも果たすべき役割を再確認しなければなりません。
 障害をもつ子の真の幸せを願い、皆様の信頼と期待に応えられるよう、職員一同心を新たにして研鑽に努めたいと思います。
 どうぞ、今後とも一層のご指導、ご協力を心からお願いたします。