第21号  其命維新
 
江戸 速径  福井県特殊教育センター所長 (1988年)

  今春の定期異動によりまして、福井県特殊教育センター所長を拝命いたしました。前任の川内所長同様に御指導を賜りますようにお願いします。
 御承知の通り、本県の特殊教育センターは、昭和58年度に、心身障害児の早期発見と適正就学を図るための総合的な教育機関として、全国から注目を浴びるなかで呱々の声をあげました。以来、本年度で6年目を迎えることになりました。
 初代の岩本所長は、「特殊教育センター」を教育機関として、立派な「格」を築いてこられました。
 また、前任の川内所長は、その格が円滑に「機能」するために御尽力されてきました。
 本県の特殊教育センターが関係の方々の期待にこたえ、充実した活動を続けていますのも、先の所長を始め所員の方々の御努力のたまものであると痛感しています。
 さて、私はと思いますと、甚だ心もない気がいたしますが、特殊教育センターが設置されました原点に今一度立って、先輩の方々が情熱を傾注されました一つ一つを大事にしていきたいと思っています。そして、特殊教育センターが、障害児教育に携わっておられる多くの先生方や関係者の方々の「興味・関心」の中心になっていくよう寸進着実を目標に努力したいと思っています。
 そのために、所員一人一人が日々の業務を行うなかで、専門職としての足腰を強めていくよう心掛けていきたいと考えています。
 特殊教育の充実・振興を図っていくために、心身に何らかの障害を持つ子どもたちの、早期発見と適正就学を推進することが重要な課題の一つのなっています。本県の場合、各市町村教育委員会が基軸になって、障害の判断や就学指導が行われていますが、より充実した活動が行われるために、特殊教育センターがどのように係わっていくかが大切なことであります。
 特に、障害の多様化している中で、医療・福祉・教育が一体となって機能することが求められています。この期待にこたえていくために、特殊教育センターが中心になって、小児療育センターや市町村教育委員会との連携をより密にしていくことが必要であります。
 今後とも、多くの皆様方から厳しい御助言・御指導賜る中で、「センター」としての機能を高め障害児教育の充実・発展のために、更に価値ある存在になるよう努めていきたいと願っています。