活動報告

・民主・みらいからの活動報告

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熊本地震災害視察調査
2016/09/10

 8月31日(水)〜9月1日(木)にかけ、熊本県視察を行いました。
 4月14日夜に起こった地震により、益城町などを中心に大きな被害を受けた熊本県では、未だ余震が続く中、約50人の職員が臨戦態勢をとっているとのことです。お話を伺った熊本県庁危機管理防災課の有浦企画監は自衛官出身で、災害対策のプロともいえる人材。地震の状況把握を項目ごとに正確に把握し、決定したことをスムーズに迅速に実行する、という実動訓練を2年かけて実施し、指揮系統を確立させており、役割分担を明確化するという自衛隊方式のオペレーションがうまく機能したとのこと。行政の問題点解消に努め、平時の組織化、戦力化が重要であり、こういったことに実際は不慣れである職員が、迷わずに処理できる体制となっているのです。
 さらなる改善点としては、災害発生後の訓練を行うこと。特に、市町村の訓練が必要。プッシュ型物資配送における「セット・パック・リュック方式」と、餅撒き方式の国への提案、避難所位置の見直しと住民リーダーによる避難所運営、自治会・自主防災組織の活用など。
 さまざまな提案を県や国に行っており、それを実現されていることに驚きました。

 県庁を後にし、熊本市災害ボランティアセンターが避難所を設置している総合体育館を訪問しました。お伺いした時は、まだ約100名の避難者がおられるとのことでした。ここでは、行政と避難者との間で、避難者に寄り添うことの重要さを強く感じました。9月15日にはここも閉鎖されるとのことですが、体育館の両サイドには避難者の方々が段ボールで作った個室が連なり、生活に苦労されているのがひしひしと感じられました。

 今回の熊本地震では、日本の名城のひとつである熊本城も、大きな被害を受けました。くまもとボランティアガイドの方にお話を伺いながら被害状況を見ることができましたが、石垣や塀などが大崩壊し、悲惨な姿となっていました。もともと、櫓が48あったとされ、名将加藤清正の難攻不落の城として、災害以前は20余りの櫓が復元されていました。ここまで努力されていたのに、残念としか言いようがありません。復元工事には約300億円、何十年もかかるとのことですが、熊本県民の心の支えとして、元の荘厳な姿に復活することを祈りたいと思います。

 夜、地元県議との意見交換の最中にも大きな地震に見舞われ、肝を冷やしました。今回のような地震災害を受けて県議会としてどう動かれているのか、今後の復興へ向けての政府への対応などについてお話を伺いました。

 翌日は最も被害が大きかったとされる益城町を視察しました。木造の古い家など、全壊している家屋などがまだ手つかずのまま残されているのを目の当たりにし、地震の規模の大きさを肌で感じました。
 被災者の避難生活、仮設住宅生活者の「生の声」に触れ、大いに教訓とさせていただきました。
 ご案内、ご説明いただいた山口氏は、普段は熊本で自然体験活動などをおこなっている団体の代表なのですが、この震災を受け、関係者らとRQ災害教育センター・RQ九州として災害支援にいち早く取り組んでおられる方です。

『災害発生時、いかに早く情報を県民に伝え、素早く避難するか』
 今回の視察調査では、やはり普段からの防災訓練などを的確に実行していることが最重要だと感じました。我が会派としても、地震防災、原子力防災訓練の他県との連携など、議会で積極的に県に対し提言していくつもりです。

ふくい高校生県議会(H28)
2016/08/08

 昨年に引き続き、ふくい高校生県議会が5日、開催されました。

 県内9校の高校から、33名の学生が参加をしてくれました。

 昨年にも増して、厳しくも鋭い質問が飛び出し、驚かされました。原子力・福祉・産業政策など、多岐にわたる質問の内容はいずれも高校生らしく真っ直ぐなもので、答弁を行う議員の力量も問われるところです。

 若い彼らの活躍に期待するとともに、開かれた議会を目指し今後も改革を進めてまいりたいと考えます。

 ふくい高校生県議会の様子は、県議会HPより録画中継をご覧いただけます。

北陸新幹線の整備を推進する議員の会
2016/05/26

 4月27日(水)に「北陸新幹線の整備を推進する議員の会」役員会・研修会を大阪府議会にて開催しました。

 富山、石川、長野、京都、大阪、滋賀、そして私たち福井県の議員が集結し、山場を迎える北陸新幹線の敦賀以西ルート等、政府が提案しているルートについての意見を交わし合いました。

 東北や、熊本で起きた大震災などでわかる通り、災害などでは交通機関等が機能不全に陥る可能性があることも十分考えられ、代替補完機能としての新幹線の必要性はますます高まっています。
 それだけでなく、観光客などの誘致による経済効果も非常に大きいものであることは、富山・金沢の開通をみても明らかです。
 政府与党による整備新幹線建設推進プロジェクトチームの今後の動きを注視しながらも、整備のさらなる促進に向けて、会として要望書の決議を行いました。

 また、大阪観光局専務理事をお招きし、「観光で大阪・関西を元気に」と題して講演をいただきました。
 お話の中で何よりも感心したのは、これまで大阪が力を入れていたのは沿線交流人口の拡大や観光開発だったが、これからは関西空港からの外国人観光客の大幅増加を見込み、大阪観光局がこれを玄関口として受け入れ、各地に拡散させる。これをスムーズにかつ大胆に行うことが観光局の今後の役割だと強調されたことです。今後はその流れを受け止める大きなインバウンド対策が各県に必要と感じました。

 翌日は、大阪の中村議員の計らいで大阪府の防災センター、津波・高潮ステーション、安治川水門の視察調査を行いました。日本国内では大きな災害が続いています。私たちは自然災害の脅威を常に忘れてはならず、福井県においても大規模な災害に備える必要性を強く感じました。

会派県外視察調査
2016/04/20

 近隣県の原子力防災等について、会派で視察調査を行いました。

 4月18日(月)、兵庫県篠山市では、市民安全課長より篠山市の原子力防災についてお話を伺いました。ヨウ素剤配布事業等の予算の説明をお聞きし、篠山市の市民の皆様からも大きな理解を得ているとのこと。今後さらに見直しを行うとのことでした。

 兵庫県出石町では、「出石の町づくり」について調査を行いました。説明者のNPO法人但馬国出石観光協会専務理事の加藤氏は、市役所勤めの経験を活かして町づくりに積極的に参加されています。市民の寄付を募り城の復元を始めたことが基本となり、今では住民、商工会、行政が一体となって町づくりが行われています。現在では歌舞伎で有名な永楽館、皿そばの名店、出石城などを目玉に、外国人なども含め年間80万人から100万人の観光客が訪れるほどになっています。やはり、歴史ある町づくりを目指すには、シンボルとなる城の存在が欠かせないものだと感じました。

 初日の最後は、豊岡市を訪問しました。豊岡市防災課長より、「小浜市と豊岡市との原子力防災協定」についてお話を伺いました。また、コウノトリの繁殖にも力を入れていることもあり、人工養成が80羽、自然放鳥95羽という素晴らしい実績などについてもお話を伺うことができました。
 翌日は豊岡市の「コウノトリの郷公園」にお邪魔し、実際に人工ふ化などを行っている施設などを視察しました。

 さらに、京都府舞鶴市では、「原発防災、舞鶴港の整備計画」などについてお話を伺いました。
 今回訪問した各市では、原発防災については関西広域連合会の基準などをもとに各市独自の防災避難の案などを作成しているところが多かったですが、万が一に備え、避難などをどうするのか、今後さらに市や県を超えて調整していくことが重要だと感じました。
 
 お忙しい中対応してくださった皆様に感謝申し上げます。

会派県外視察調査
2015/11/27

 11月24日〜25日にかけ、鹿児島県へ視察調査に行きました。
 東北大震災、福島での原発事故以降停止していた国内の原発の中で、新規制基準に基づき初めて再稼動した九州電力の川内原発の視察をおもな目的としておりましたが、やはり再稼働したばかりということもあり、受け入れがかないませんでした。
 しかしながら、鹿児島県および鹿児島市の担当者より、原子力防災計画等について詳細を伺うことができました。
 鹿児島県では、予防防御措置を準備する区域(PAZ)と緊急時防御措置を準備する区域(UPZ)を地図やパワーポイントで明示していただき、緊急時活動レベル(EAL)の警戒レベル1から2、全面緊急事態の3レベルの対応についても図で分かりやすく説明していただきました。UPZ県内における防御措置の考え方も、屋内退避から1週間以内に一時移転する移転先も地域ごとに決定されており、住民の安心感が得られると感じました。

 鹿児島市では、県と協定を結び、各町内と連絡し、避難計画をつくる。市民案内のパンフレットを作り、市民に配布。災害避難計画ができていたので、その上に原子力防災編を加えた格好でした。鹿児島市のUPZの範囲は北部、2000人が対象。ここについてはさらにきめ細かく対応。ほぼパーフェクトに実施計画ができていることに関心しました。福井県でも市町の連携、他府県にまたがるので、早くから連携体制働きかけを行っていく必要があると感じました。

 鹿児島市では、さらに交通局にも伺い、ICカードを利用した電車・バスの市内共通カードの運営などについてもお話をお聞きしました。福井県内での活用ができないか、市民・県民の立場に立った検討や提案が必要と感じました。

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