伝統ある櫓(やぐら) |
=材料= 檜材 屋根の型は神社の拝殿様式 金具は銅板の浮き出し、真鍮の金メッキ =特徴= 土台・峯造り・飾り物は一切 上以外の部分はすべて檜材 金具は真鍮の金メッキと銅板の浮き出し お宮の拝殿型で屋根が二重になっている 使用の釘はすべて火造りの手製 手すりの下にある四つ角の角板は波の浮き彫りである
農民の祭りとして始まった左義長は、元禄四年小笠原公の入封以来
町民が冬籠もりで滅入った気分を春に向かって転換させる一方策と
して今の上袋田地籍に櫓を建てさせ、その舞台で、子供歌舞伎を演
じさせたのが始まりでしたが、その後商家の繁栄を願う町方衆の
商業主義と結びつき、祭り気分を盛り上げる為の工夫が凝らされ
商売の縁起を担ぎ歳徳心を司るようになり町内ごとに山車を造り
賑やかな太鼓入りの左義長ばやしの音色を生み出しました。
当時の山車は、京都の祇園のような車はなく、花笠姿の若衆により
芸妓とともに威勢がよく三味線にあわせて町内を練り歩いたともいわれています。
ところが明治になり、町の機業が発展するに伴い、下町の町内に
次々と現在のような櫓が建てられるようになったと伝えられています。
=勝山までの御案内=
・福井駅より京福電車 勝山駅で降車(約51分)
・北陸自動車道 福井北ICより416号線 勝山まで30分