5 針さし・切創対策


1 針刺し事故対策
針刺し事故防止で最も基本的なことは、針を扱った職員が使用した針を責任を持って針捨て容器に廃棄することである。
針捨てボックス(針廃棄用容器)を利用する。
針取り扱いの原則とは
1 針を持って歩いてはならない
2 針を人に手渡してはならない
3 針を再キャップしない
4 使用スミの針は使用者自身が針捨てボックスに廃棄する。
安全向上のために
1 採血注射で動く患者さんの場合は二人以上でおこなう。
2 ガス分析の再キャップは片手による再キャップをおこなう。
3 手術室のメス、針の手渡しはしない。中間ゾーンを設けて置く。
4 手渡しがやむを得ない場合声かけをする。
5 翼状針は針が小さくキャップも小さいので危険である。リキャッップは絶対しない。
6 IVHでは多数の針を使用し、まとめて処分するので十分気を付ける。
7 外套針付き留置針使用時は針捨てボックスを横に置いて、内筒は自分で捨てる。

不慮の針さしや切創が生じたり、結膜、粘膜が血液・体液で汚染された場合、
1 受傷後直ちに大量の流水で洗浄する。石けんを使用してよく洗う。(しぼり出すこと の効果は乏しいとされる)
2 0.1%次亜塩素酸ナトリウム液に2〜3分間浸す。粘膜は10%ポピドンヨード液を用いる。
3 感染源患者さんの病名、ウイルス名を記載し、報告する。
4 その後の手続きは手準(ウイルス性肝炎針刺し事故手順)に従う。


2 針刺し事故後の対策
針刺し事故の多くは、感染源が
1 HBV
2   HCV
3   HIV
4   梅毒
であるとき問題となる。HBVと梅毒はすでに対処方法があるが、HCV,HIVはワクチンがない。とくにHIVによる血液汚染が疑われた時は、抗HIV剤 を使用する必用がある。
病原体による感染手引き参照する。
事故後は報告書をだし、必用な処置をとる。
なぜ事故が起きたか、どうすれば防止できるか分析する。
  
       
         
病原体
感染率
HBV
20〜40%
HCV
1.2〜10%
HIV
0.1〜0.4%
            

(院内感染予防対策ハンドブック--厚生省保健医療局監修)